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 アートポスターはすべて木製額と紙マット仕上で、世界中で当工房のみで販売の限定作品です。全商品送料無料

旅の写真アートポスター〈嵐去り、砂丘 二〉

嵐は去ったがまだ風速25m/秒、血が騒ぎ海岸沿いを彷徨いながらも強風で自転車には乗れず押して歩く。大気の塵が吹きはらわれ、海鳴りが続き、砂丘が光る午後。得意で、かなり気に入っていた生コンクリートミキサー車運転手の仕事を旅のために何度も辞めたり入ったりするので、一癖も二癖もある訳ありの仲間からぼくは寅さんと呼ばれていた。人の入れ替わりの激しい、ワンマン創業社長の零細会社は海岸にあり、昼遅くにやっと帰社して安い宅配弁当を平らげると、ぼくはぷらっと裏の誰もいない海岸に出て、ちょうどよい傾斜の砂山に寝転がり、まどろむのだった。午後の陽射しがとろとろと心地よい。一時間は絶対に休めず、日本にはいないはずのレーシングマルチハルが沖を快走する妄想が高まってきたころになると、プラントオペレーターが「山ちゃん、ちょっと早いけど頼む。」と必ず呼びに来る。靴の砂を出して会社に戻り、車体の塗装が褪せ、バンパーが何度も曲がって蛇のようになった、エアコンなし生コン車で出動する。何回も行く大規模現場も多いが、やはり明細地図で確認する初めての現場が多く、零細ゆえ、他社がいやがる難易度が高く効率の悪い、路肩が崩れかけた崖の上や、クラッチが焼け焦げそうな連続ヘアピン急坂、ドアも開けられず窓から出入りする狭い道、バックで踏切+バックでクランク、腹がつくほど沈んでしまい空荷になってからユンボで引っ張られないと脱出できない泥田、大きな川をざぶざぶ対岸まで渡り後でブレーキが効かなくなる現場なども珍しくなく、もしかしたらぼくは毎回わくわくしながら重い車で湘南、丹沢、箱根を駆け巡っていたのかもしれない。それなりに楽しかったのだけれど、若かったぼくは、人が死ぬような海、荒ぶる魂が見たかったのだろう。6X6から水中カメラまで全機材を手放していたが、ある夏、ぼくは新しい手動焦点一眼レフフィルムカメラを一台買い、レーシングマルチハルを巡る旅に出た。

旅の写真アートポスター〈嵐去り、砂丘 二〉

価格:

10,800円 (税込)

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撮影者 : yamamoto shunichi  公式ウェブサイト
撮影地 : 辻堂(Tsujido)、神奈川県
撮影年 : 1995

額縁   : 桜カマボコ(桜材)、マホガニー色
マット  : 白(紙材)、2mm厚
        1.5mm厚透明ガラス、吊紐、吊紐金具付

額縁サイズ : 379 x 288 mm (22mm厚、展示重量約950g)
作品サイズ : 274 x 189 mm (マット窓サイズ)

本作品は作者自身により、カラーポジフィルム原版から、高級厚手
艶消しマット紙に、耐光性、耐水性、保色性に優れた顔料インクで
高精細特殊フルカラーディジタル印刷されたもので、モノクロ調ディジ
タルプリントや、モノクロ銀塩写真印画紙プリントではありません。
アルファベット表記で撮影地、撮影年、撮影者名入りです。





額縁、マット詳細、額裏面  作品に合わせた意匠の木製額と紙製マット仕上げ、透明ガラス、吊紐、吊紐金具付です

桜カマボコ額マホガニー色、マット白





作品詳細  著作権保護の透かしは商品のアートポスターには入っておりません

旅の写真アートポスター〈嵐去り、砂丘 二〉





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